個人・ライフ
初任給マネー設計|手取りの使い道を最初に決めて自動化する
中級|盤面 1 枚・タスクボード 4 列(親タスク 5 件・子タスク 14 件)
中級:手法の名前は出てきますが、要点は盤面で説明しています。記入例を手がかりに、自分の状況に合わせて考えながら埋めます。
初任給の使い道が決まらないまま使い切ってしまう新社会人のために、手取りの配分(先取り貯蓄・固定費・奨学金の返還)を入金前に決めて自動振替まで組む家計管理テンプレートです。ホワイトボードには1年後の目標残高と守る順番、給料日の自動化フロー、割合と金額の配分表、3か月ごとのふりかえり(KPT=Keep・Problem・Try)を載せています。タスクボードは決める・手続き中・運用開始・毎月の確認の4列で、手取りの確認、先取り貯蓄の仕組み化、固定費の初期設定、奨学金の返還計画、3か月ごとの見直しという5つの親タスクが子タスク付きで未着手に並びます。使い道が決まる前に配分と自動振替を組むので、毎月お金が残らないという新社会人のつまずきを避け、1年目から手元に貯蓄が残ります。
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初任給マネー設計
使い方: ① 手取りと目標残高を書く → ② 給料日の流れを自動にする → ③ 配分表を埋める → ④ 3か月ごとにKPTで見直す
① お金の方針(1年後の目標残高と守る順番)
- 1年後にこの残高にする 例)来年3月末に貯蓄44万円。 毎月27,000円+賞与から12万円。
- お金を守る順番(上から埋める) 1. 奨学金の毎月の返還(延滞させない) 2. 生活防衛費(手取り3か月分=54万円) 3. 1年以内に使う予定のお金
- 最初の1年で手取りが減る場面 ・2年目の6月から住民税(月1万円前後) ・9月に社会保険料が改定される
- 自分の手取りを実測する 額面22万円 → 手取り18.4万円(差3.6万円)
② 給料日にやること(貯蓄→固定費→生活費の順に自動で流す)
- 1. 入金額を見る 手取りの実額を確認する。残業代で毎月ぶれるので、いちばん少ない月の金額を配分の基準にする。
- 2. 貯蓄を先に抜く 翌営業日に手取りの15%(18万円なら27,000円)が貯蓄口座へ自動で移る設定にする。
- 3. 固定費を払う 家賃・通信・保険の引き落としを給与口座1つにまとめる。奨学金の返還は③の貯蓄・返還に入れて数える。
- 4. 生活費を移す 食費と自由に使う分だけを生活費口座へ移す。使わなかった分(約16,000円)は生活費口座に残して翌月へ回す。
③ 手取りの配分表(割合と金額を先に決める)
| 割合の目安 | 手取り18万円での金額 | 先に決めておく上限 | |
|---|---|---|---|
| 貯蓄・返還 | 20%(貯蓄15%+奨学金の返還5%) 厳しい月でも10%は死守する | 貯蓄 27,000円 奨学金の返還 9,000円 | 毎月の先取りは27,000円 賞与からの繰上返還は12万円まで |
| 固定費 | 50%まで(家賃は手取りの30%以内) ここが超えると他を削っても効かない | 合計 74,000円(41%) 家賃54,000/光熱10,000/通信5,000/保険2,000/サブスク3,000 | 通信は月5,000円まで サブスクは2つ・合計3,000円まで |
| 食費・自由 | 30%(食費・日用品20%+自由10%) 貯蓄を削ってここを増やさない | 食費・日用品 36,000円 自由に使えるお金 18,000円 | 食費は週7,000円まで(月36,000円の枠内) 自由に使えるお金は月18,000円まで |
④ 3か月ごとのふりかえり(KPT)
Keep(続けること)
- 自動振替の27,000円を止めずに続ける
- 食費は週7,000円の枠で管理を続ける
Problem(困ったこと)
- 通っていないジムに毎月8,000円払っていた
- 飲み会が重なった月に自由費を使い切った
Try(次に試すこと)
- 金額が大きく満足していない支出を1つ解約する
- 飲み会が多い月は自由費を先に分けておく
⑤ 使うときのルール
- 口座は3つに分ける(給与=固定費・貯蓄・生活費)。貯蓄口座のカードは持ち歩かない
- 貯蓄口座には手を付けない。足りない月は翌月まで待つ
- 1万円を超える買い物は、その場で買わず3日置く
- 分割払いとリボ(毎月一定額ずつ払う方式)は使わない
⑥ 契約する前のチェック
- 月額ではなく年額(月額×12)で比べる
- 解約の条件と違約金を、申し込む前に読む
- 職場や知人からの勧誘はその場で即答しない
- 家賃は初期費用と更新料まで足して比べる
タスクボードの内容
決める 19件
手取り額を確認する
額面ではなく、実際に振り込まれる金額が土台になる。ここがずれると配分表も貯蓄額もまとめてずれる。
給与明細の控除を見る
健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税の控除額を1つずつ書き出し、額面と手取りの差を数字で確かめる。
2年目の住民税を見込む
2年目の6月から住民税が引かれて手取りが月1万円ほど下がるので、それでも崩れない金額で配分を組む。
賞与は別枠で数える
賞与は毎月の配分に混ぜず、貯蓄と奨学金の繰上返還(早めにまとめて返すこと)に回す前提で別に置く。
先取り貯蓄を仕組み化する
余ったら貯める、では貯まらない。給料日に自動で抜ける形にして、毎月がんばらなくても貯まるようにする。
貯蓄用の口座を作る
生活費の口座と分け、カードを持ち歩かない口座を1つ用意する(引き出しにくさ自体が仕組みになる)。
自動振替を設定する
給料日の翌営業日に手取りの15%(18万円なら27,000円)が貯蓄口座へ移るよう申し込む。
生活防衛費を貯める
生活防衛費(急な出費に備えるお金)はまず手取り3か月分、手取り18万円なら54万円を目標にする。
固定費を初期設定する
一人暮らしの始まりは契約が集中する時期。最初に安く決めておけば、その差が毎月ずっと効き続ける。
通信費の上限を決める
携帯とネットの合計で月いくらまでかを先に決め、その枠に収まるプランだけを比べる。
保険は勧誘前に決める
養う家族がいなければ大きな死亡保障は要らないので、必要な保障を先に書き出してから話を聞く。
サブスクは2つまで
動画・音楽・学習などの月額契約は2つ・合計3,000円までにし、増やすときは1つ解約してから申し込む。
奨学金の返還計画を組む
残高と返還の終わる年を一度計算すれば、あとは自動で終わる。放置すると延滞になり信用情報にも残る。
残高と返還終了年を出す
借入総額・毎月の返還額・利率・返還が終わる年を1枚に書き出し、返還総額を把握する。
引落口座を給与口座に
返還の引き落とし口座を給与振込口座に合わせ、残高不足による延滞が起きない形にする。
繰上返還の枠を決める
賞与から繰上返還に回す上限を決める(生活防衛費が貯まるまでは貯蓄を優先する)。
3か月ごとに見直す
設定して終わりにしない。3か月ごとにKPTで実績を振り返り、ずれた費目だけを直していく。
実績と配分表を比べる
3か月分の実績を配分表の目標割合と並べ、超えた費目に印を付ける(全部を一度に直さない)。
満足度の低い支出を切る
金額が大きいのに満足していない支出から、毎回1つだけ解約する。